目に見えない脅威:ゼロデイ攻撃の増加に対して事後対応型セキュリティが失敗する理由
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CISAの最新の年次サイバーセキュリティアドバイザリ(CSA) で上位にランクインしたCVE(共通脆弱性識別子)の大部分(15件中11件)は、当初ゼロデイとして悪用されたものだった。
パッチや修正プログラムが存在しないソフトウェアの未知の脆弱性を悪用するという、このような新しい攻撃は、従来の防御を回避し、危機的かつ急速に増大する危険性を示している。
セキュリティに携わる多くの人は、このような隠れた問題は、実際にその存在が明らかになるまでは防ぐことはできないと考えている。しかしながら、このように後手に回る姿勢に固執すると、組織は危険なほど脆弱になってしまう。
ゼロデイ悪用のリスクに対処する緊急性はかつてないほど高まっている。Google TAG/Mandiantが発表した数字によると、悪用されたゼロデイ脆弱性は前年比で50%急増している。
ゼロデイは理論上のリスクではない。攻撃者が多段階攻撃における最初のアクセスを得るために活用する戦術そのものだ。 いったん足場が築かれると、その結果は壊滅的なものとなり得る。例えば、業務を麻痺させるほどのデータ流出、システムを混乱させるラテラルムーブメント、そして、最終的には莫大な経済的損失や業務停止につながる破壊的なランサムウェアの展開など。IBMの2024年のCost of a Breach Reportによると、昨年のデータ侵害の平均コストは488万ドルという驚異的な額に達した。 早期発見はかすかな希望となり、侵害コストを平均138万ドル削減できる。
ゼロデイ攻撃はその性質上、従来のセキュリティツールでは検出が非常に困難である。従来の対策の限界とは:
セキュリティ戦略のパラダイムシフトは極めて重要であるだけでなく、それは実現可能だ。重要なのは、事後対応的なパッチ適用にとどまらずに、予防的な対策を採用し、特定の脆弱性が見つかる前であっても、根本的な攻撃手法を理解して軽減することに焦点を当てることだ。ここで、実行時の解析に重点を置いたContrast ADR(アプリケーションにおける検知と対応)によって変革が実現する。
ゼロデイ攻撃というとらえどころのない脅威に対して、唯一本当に実現可能な防御策は、アプリケーションコード自体に直接、詳細な可視性と挙動解析機能を持たせることにある。Contrast ADRは、アプリケーションの内部にエージェントを組み込むことでこれを実現し、アプリケーションで未知の脅威を的確に検知し、正しく対応できるようにする。
これにより、アプリケーションの実行環境内での挙動解析を通じて、活動中のゼロデイ攻撃がリアルタイムに検知されて、明らかになる。ADRによって、アプリケーションの挙動がコードレベルで詳細に可視化されることで、外部の監視ツールでは見えないような、新たな悪用のごくわずかな兆候までも明らかにできる。侵害が発生するのを待ってから攻撃者が特定されるのではなく、ADRではアプリケーション層で最初の侵入を検知することができ、重要な警告を早期に受け取ることが可能になる。
従来のセキュリティは、発見されるたびに個々のCVEを追いかけるという、モグラ叩きゲームに終始しがちだ。 しかし、ゼロデイ攻撃は水面下に潜んだまま、CVEという「もぐら」が顔を出す前に脆弱性を悪用する。
より効果的な戦略は、個々のCVEにパッチを当てるだけでなく、脆弱性のクラス全体を事前にブロックすることである。Contrast ADRは、この原則を核として設計されている。Contrast ADR は、SQLインジェクションやパストラバーサルといった一般的な攻撃で使われる基本的な手法を理解することで、既知の攻撃パターン(シグネチャ)だけでなく、その根底にある攻撃テクニックを捉えるため、未知のゼロデイ攻撃であっても即座に無効化できる。
つまり、悪用されている特定の脆弱性が未知なものであっても、ADRは欠陥のあるクラス全体に関連する悪意のある挙動を認識してブロックできるのだ。危険な動作をする関数をブロックするのに苦労する従来のツールとは異なり、ADRは危険な関数が悪用される前にブロックする機能を備えており、不可欠な予防的防御の層を提供する。
ゼロデイ攻撃対策におけるADRの最大のメリットは、アプリケーション実行時の挙動の検知機能にある。 以下に、Contrast ADRでどのようにゼロデイ攻撃の成功が検知されるかを示す:
ゼロデイ攻撃はもはや稀なことではなく、重大かつ拡大し続ける脅威であるという厳しい現実となっている。事後対応型のセキュリティ対策のみに頼ると、こうした未知の脆弱性を常に探し出して悪用する巧妙な攻撃者から常に一歩遅れをとることになる。Contrast ADR は、ゼロデイ攻撃をリアルタイムで検知してブロックするために必要な詳細なアプリケーションのセキュリティ情報および実行環境の挙動解析を提供し、脆弱性が悪用される前にそのクラス全体を無効化することで、強力で事前対応型のソリューションを提供する。
今こそ、従来の防御の限界を超え、ゼロデイ攻撃という目に見えない脅威に真に取り組むアプリケーションセキュリティの新時代を受け入れる時が来た。避けられない事態を待つのではなく、組織の将来を守るために積極的な対策を講じよう。今すぐContrastをお試しを。
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